【Interview】沖縄のストリートシーンから愛される床屋、5周年を迎えた “BadBarBer” に迫る

 

沖縄の観光客で賑わう那覇国際通りから少し入った場所に位置する、知る人ぞ知るバーバー。そこは沖縄のイカついおしゃれな漢達が通う、沖縄でもっとも勢いのある “不良床屋” BadBarBer(バッドバーバー)
 
6月で5周年を迎えたBadBarBerですが、沖縄だけでなく、全国のストリートシーンからの信頼も厚い。ラッパーのNORIKYOや、DJ FILLMOREなどのアーティストも沖縄に来た際には立ち寄るほど。
 
この度、そんな漢気満々なBadBarBerのアンセムチューンが登場したのだとか。そこも含めて今回、BadBarBerの店主テツヤさんに、話を伺いに行ってきました。
 

この業界に入ったキッカケは?

理由は簡単だよ。ていうか、理由なんていらないよね。高校を17歳の時に中退して、そのあと、土木現場とかガソリンスタンドでバイトとかしたくなくて。夏は涼しい、冬は暖かいところで仕事したいじゃん?あとは、モテたかったw
理由なんて不純でいいんだよ。クリエイティブなことがしたかったとか、調子良いこと言ってるヤツもいるけど、黙れ!って感じw
 

キャリアのスタートは?

17歳の時に福岡に飛んで、そこから。
 

なぜ福岡?

単純に沖縄から出たかった。本土に行ったら力つくかな?的な漠然なイメージもあったしね。でも東京に行ったら人間が腐ると思ってた。これも勝手なイメージだけどw
未経験だし、最初の給料は手取りで2万円ぐらいだったよ。そこから12年間勤務して、沖縄帰ってきてからは、独立するまではキャバクラのボーイして生計を立ててたね。30歳までに自分の店を持つというのは、決めていたし。
 

福岡のお店に勤務して、どれぐらいで独立の意識がでた?

そもそも最初は動機不純で業界に入ったから、自分の店を持つなんて考えたこともなかった。でも、夜中までハサミ持って練習してる内に自分のスキルが段々上がっていって、気づいたら完全にハマってた。俺って天才だなっても思ってたw
そして、24歳ぐらいの時に、俺絶対いけるわっていう確信に変わってきて、沖縄で独立するっていうのも、その時ぐらいからかな。とりあえず、夢は叶うよ。30歳までに自分の店を持つって決めて、実際に30歳と10ヶ月で持ったもんね。ギリギリだけどw
 

スタート時から今のスタイルで?

いや、そもそも美容師だったから、最初は普通に美容でスタートした。でも、俺のタトゥーが原因で途中からスタイルが変わった。
 

タトゥー!?

自分が好きでタトゥーを入れまくってたら、女性客に嫌われはじめて。気づいたらお客さんが減ってたw
だったら、もともと不良だしってことで吹っ切れて “不良床屋” を謳って店名も『BadBarBer』に変更した。これも不思議で『BadBarBer』に改名した後の方が、売り上げも上がって。紹介ってすごいね!今は、毎日2人のペースで新規のお客さんが来るよ。完全紹介制・完全予約制。負ける気しない。

美容室時代から完全紹介制?

いや。『BadBarBer』にしてから。美容室時代のお客さんはそのまま来てもらいながら。
 

もともとの人脈を生かしての完全紹介制?

いや、違う。完全紹介制にしてから確実に人脈が広がった。完全紹介・完全予約を謳ってから新規客も伸びたしね。でも本質は1つ。技術だけ。Instagramにバンバン写真をアップして、見てくれる人も増える。あとは、お客さんが決めること。どんだけ知り合いでも仲が良くても技術が伴っていなければ、人は来ない。
 

やっぱり本質は技術?

本来は人間性というのが一番。根底はね。でも、技術者とか職人は『技術』が一番。そうじゃないと、技術者は語れない。でも、技術を磨き続けてる人は、必然的に人間性も上がると思う。人間性をあげようと思ってあげれるものではないよね。本当に悟り開いてるんだったら、坊さんにでもなれ!って感じw 知識だけあって上っ面なヤツ○ね!言葉の重みは、経験値でしか出てこない。
 

どんなお客さんが多い?

これは、知り合いのフリーのデザイナーに描いてもらった。

この仕事だけで飯を食っている職人でお客さんの中にはこういった職人が多い。こっちだって技術を魅せてるから、技術に惹かれる人が寄って来るってのはあるかもね。歌とか絵、料理だって技術。そういう人がどうしても寄って来るよね。手に職を持っている人間とか。何か面白いことをやりたいと思っている人間だとか。一般的に『普通』って言われている人間?分からんけど『優等生』みたいな人間はやっぱり来ないね。繋がりがないのもそうだし、そういう奴らはビビってウチには入って来れんよね。Instagramでバンバン『不良床屋』謳ってるし。Instagramにも『ヘイターは見なくていい。』って書いてるしねw そういうの見てると来れないでしょ『半端もん』は。
 

Instagramでの反響は?

そうね。近くにホテルをとってる旅行者で、そいつはずっとInstagramを見ててくれたみたいで、ホテルに帰る途中でウチを見つけてくれて、『今入らんと後悔する。』と思ったらしく、入ってきてくれた。でもその時はすでに飲んでいたから髪切るわけでもなく、お前に『イチャリバチョーデー』の意味を教えてあげるよ。と言って缶ビール5本飲ませて帰した。ガッツリ酔わせて。これがイチャリバチョーデーやさ!ってww
※『イチャリバチョーデー』 – 沖縄の方言で、「一度合えば兄弟」の意味
 

『イチャリバチョーデー』が違う解釈で受け止められてそうw 他にそういったエピソードは?

客を追い返した事もあるね。入って来る時に挨拶できないとか。肩で風を切って入って来る奴とか、『はぁ?』って感じ。俺は基本お客様は神様と思っていない。50対50の関係性じゃないといいものが創れない。『お客様の為ならなんでもします。』って考えなんて俺ないから。こっちも挨拶するしその挨拶を返さない奴は人間としてアウトじゃん?そんな奴は帰ってもらって構わんぜって感じ。こんにちは、お疲れ様ですって挨拶は基本でしょ。俺ナンパする時でも『こんばんは。』から入るからね。

不良とか刺青ガッツリ入ってるとかじゃなくて、昼間商売させてもらってるからには、当たり前のことは当たり前にできんと淘汰されるでしょ。この前なんか学校の教頭が、店の前でタバコをポイ捨てして行ったから『お前ちょっと来い。俺なんかみたいな人間だってこんなことしないぜ。』って言ったら『すいません。』って。。『教壇に立つ人間が、すいませんの前にこういうことやるな。』と一喝した。その時、俺の方が全然教育者だなと思ったねww
 

立ち上げてから今まで、苦しい時期とかあった?

今も苦しいよ。経済的にめちゃくちゃ儲かってるとかじゃないし。でも好きで楽しいことしてるから、今はかなりハッピー。本当の話!ウソは一切つかない。俺、普通に貧乏だからw
 

ここ2・3年で全国的に見てもバーバーカルチャーが浸透しているけど、そこはどう思う?

それは分からんw 正直、俺はタトゥーで女の子のお客さんに嫌われたから始まっただけでw、ブームに乗ったとか、先を読んだとかは一切ない。Instagramで勝手にフォロワーも増えて本土から人が来たり、マジでラッキーなだけ。好きなことをして、それを発信してたら、意外と見てる人も多くて、色んなタイミングも合って。そんな感じ。楽しいことを本気でやってたら、人が集まって来る。

今後のビジネス的な展開は?

人の繋がりを産むのがやっぱり好きだけど、このBadBarBerで金儲けしようとは考えてない。好きなことをしてるだけで、『BadBarBer』は神聖な場所。だから、違うビジネスとして夜の社交場を創ることだね。絶対やるよ。
 

BadBarBerでの展開は?

もちろん、自分の右腕みたいなヤツを作るのも職人だと思うしそういうのを考えてはいる。でも、ウチに来てくれるお客様は俺がしか掴みきれないと思ってる。もし違う店舗を出すんだったら、そいつに付くお客さんがいるはず。熱い人間にガッツリ本質を教えた上でやりたいよね。誰でもいいわけじゃない。
 

そういう人を見つけるのも難しそうでは?

見つけるもんじゃないと思う。出会うもんだから。それも縁。長渕剛の歌であるじゃん。『離れていくものと離したくねぇものとが思いどうりにいかなくて。』って歌詞がある。本当その通りだと思う。人は離れていくものと思うし。でも、離れていくのも縁だし。来るのも縁だし。そこはコントロールできない。でも、そういうものが、今まで全部がっちりハマっていっている。俺はラッキーボーイだから。
 

バーバーには社交場的な側面もあると思うけど、どういう空間にしたいとかある?

どういう空間にしたいというか、俺は人と人を繋げられればOKだと思ってる。髪は切ってるけど、縁は繋げてるから。ここには人種や老若男女問わず、何かをやりたいヤツらが必然的に集まって来る。そういう人達のノリで新しいものも生まれるし。今回のBadBarBerとCURNCH RecordsのタイアップPVだって、ノリで勝手に始まった感じ。
 

今回、タイアップPVを手掛けたCRUNCH(クランチ)のメンバーは元々の知り合い?

うん。そもそも遊び人だから、夜遊んでたら繋がるよね。そこからは、CRUNCHのボスとしょっちゅう飲みにいってた仲で、去年の12月ぐらいに『今度、5周年ですよね?曲作ってみます?』っていう軽いノリから。『マジで?じゃあお願い。』ってな感じ。そこからCRUNCHのみんながそれに向けて動いてくれた。でも、俺実は音楽聞かんし、歌は長渕剛だけっていう。ラップは早すぎて何言ってるかわからないw ラップしてる人には悪いけどw

左:テツヤさん 右:LEVEL(ラッパー)

テツヤさんにとってのバイブルは?

長渕は人生のバイブル。泥を飲んで這いつくばってやって来たやつの方が説得力があるよね。いい子ちゃんじゃないヤツ。反省して自分の人生をもう一回やり直そうってヤツの方が、やっぱ好きだね。平々凡々に生きて来た奴は説得力ないっしょ?『男はサイテーでサイコー』あっ一応これコーラのCMのフレーズねww
 
 
– 以上
 
そして、今回制作された『BadBarBer × Crunch Records』。沖縄出身のラッパーGARYU、ESEOSO、LEVEL、RAISE、が集結し、ドロップされたゴリゴリの楽曲を以下で、チェック。


 

Shop Info
お店:BadBarBer
住所:沖縄県那覇市松尾1-21-53
Instagram:badbarber_0603
 
完全予約制・完全紹介制