ヒップホップファッションの歴史。Run-D.M.C.以前は実は・・・

出典:Instagram

ヒップホップのファッションというと、どういったものを思い浮かべますか?

恐らく、ヒップホップに疎い人であれば、まだ『ダボダボ』でアウトローというイメージが残っている方もいるかもしれません。しかし今や、ヒップホップのスタイルはファッション業界全体を牽引しているといっても過言ではありません。

中でもKanye West(カニエ・ウェスト)やTravis Scott(トラヴィス・スコット)らはカジュアルな着こなしから、ファッションアイコンとして注目をあび、着用してるブランドが爆売れするという現象まで起こったりもしていますよね。
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こういった、誰でも気軽に着れるような、カジュアルなスタイルが現在のヒップホップにおけるファッションの主流となっていますが、その昔、ヒップホップが出始めた当初は今のような “カジュアル” とはかけ離れたスタイルだったんです。

1970年代から活動している当時のヒップホップアーティスト達は、スターへの仲間入りを夢見て、いかにも “スター” というスタイルでパフォーマンスを行なっていました。

  • Grandmaster Flash and the Furious Five(グランドマスター・フラッシュ・アンド・ザ・フューリアス・ファイヴ)
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  • The Cold Crush Brothers(コールド・クラッシュ・ブラザーズ)
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    うーん。いくらヘッズであってもなかなか挑戦し難いw

    当時、すでにファンク界のスターであったRick James(リック・ジェームス)や、ファンクバンドのCameo(キャメオ)などへの憧れから、高額な革の衣装やブーツ、ベルトを何本もつけたりなどのド派手なステージ衣装で、今のヒップホップからは想像もつかないスタイルだったんです。

    それから1980年代に入ると、ヒップホップのファッションに大革命が起こります。

    そう。あのヒップホップ界のビートルズと謳われたトリオ、Run-D.M.C.(ラン・ディーエムシー)の登場です!!
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    これまでの高額な革の衣装やブーツを揃えて、ド派手なスターという感じに対し、突然現れた3人組は、紐なしのアディダスのフットウェア、カンゴールのハットにデニムなど、超カジュアルなファッション。

    当時のヒップホップアーティスト達は「マジかよ!!俺たちは頑張ってスターの格好をしてるのに、そりゃないぜ!!楽屋かよ!!」という風に衝撃を受けたといいます。

    普段着をそのままステージへ持っていったRun-D.M.C.!!今ではオールドスクールのファッションの定番として語られる彼らですが、その当時のアーティストからすると、まさに大革命だったんですね。そして当時のストリートヘッズ達は、自身のファッションを写した等身大の3人組にすっかり魅了されていったわけなんです。

    アディダスの広告塔として、スポーツ選手以外で初めてスポンサー契約もかわし、 “My Adidas” という曲を出すなど、ヒップホップでアディダスが定番になったのも、彼らなしではありえませんでした。


    下の動画と見比べてみてもわかると思いますが、もともとヒップホップにあった、 “タフさ” に加えて、 “ラフさ”が追加された感じですね。

    オールドスクールのファッションといっても、さすがにRun-D.M.C.より以前のファッションを取り入れる人はごく稀ではないでしょうか?

    Run-D.M.C.が普段着をステージに持っていかなければ、もしかしたら現在でもヒップホップアーティスト達はド派手な衣装に身を包みパフォーマンスを行なっていた可能性も否めません。

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